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ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アート(王立芸術学院)を卒業した後、原田美砂が勤めたのは英国王室御用達ミリナリー(婦人帽子)ブランドFrederick Fox。そこでの4年間にクチュールと一般用の両方のラインに携わった。
その一方で、職人気質ともいえる独自の才能が評価されるにつれ、Katharine HamnettやOwen Gaster、Thierry Muglerなど著名デザイナーのために、ランウェイショウ用の帽子も提供している。

彼女のデビューとなる初のレディスコレクション、misaharadaがパリのプルミエールクラスで発表されたのは1998年。そのラグジュアリーな素材使いとオートクチュール的な帽子づくりの技術は注目を集め、ロンドン、パリ、ニューヨーク、東京のセレクトショップで取り扱われるという好調なスタートを切った。

そして2003年には従来のラインに加えて、あらたにLUX(ラックス)ラインを発表。クチュール的なテクニックを取り入れた、その名の通りのデラックスなラインは、以降ブランドの核となっていく。
また2005年には初のメンズコレクション、him|misahardaを発表し、さらに活躍の場を広げることとなった。

ブランド発足当初からセレブリティとの関わりもスタートした。2000年に行われたジェニファー・アニストンとブラッド・ピットの結婚式では、パールをちりばめたウェディングヴェールを制作するという大役を果たし、翌2001年には雑誌『iD』に掲載された帽子がジャネット・ジャクソンの目に留まり、そのワールドツアー「All for you」の帽子を手掛けることになった。ジャネットは「Someone to call my lover」のPVにおいても『iD』誌掲載と同モデルを使用している。

そして2002年、エリザベス女王在位50周年記念式典において、パレードで女王が着用する帽子に選ばれるという栄に浴した。

また、FOXの「Ally McBeal(邦題「アリー my Love」)」においては、2エピソードにわたりキャリスタ・フロックハート演じる主人公アリーがmisaharadaの帽子を着用。さらには、HBOの人気番組「Sex and the City」でも使われ(クリスティン・デイヴィス演じるシャーロット・ヨークが着用)、同番組の公式サイトで紹介された結果、この型はアメリカ全土で人気を博すこととなった。

原田本人への関心も高く、多くのメディアが取り上げてきた。TBS「情熱大陸」、NHK「トップランナー」、同「課外授業ようこそ先輩」などいくつものTV番組に出演し、2010年には初の著作、『直感を信じて、進め。』(WAVE出版)も上梓した。

彼女の帽子は本国イギリスではFortnam & Masonをはじめとする、主要百貨店やセレクトショップ、パリのLe Bon MarchéやアメリカのBloomingdalesなど、約15か国、およそ120店舗で展開されている。2011年にはロンドンに旗艦店もオープンし、現在、イギリスを代表する帽子デザイナーの地位を確立している。